内容紹介
私達のコンサートを聴いて下さったイーグレープの平野誠様から、是非、これまでの歩みを本にして多くの人に届けられる様にとのお話しを頂き、今迄のたくさんの神様からの導きを思い出し書いてみました。
思い出してみると、導いて下さっただけでなく、危うい所を何度も助けていただき、今日に至っていることを思わされました。大きな事の一つは、一九六九年の東大紛争の時、芸大からも応援を、という事で私も行ったのですが、私が帰った翌日、学生同士の衝突があり何人も怪我人が出ました。もう一つは、今は誰もしないであろう夫婦二人だけの自宅出産、亡き妻が健康体でなかったのによく守られたと思っています。若くて怖いもの知らずだったからですね。一歩間違えば演奏する事を断念しなくてはならなかったような所を何度も通り、現在、共に讃美出来るパートナーと会わせて頂き、第二の人生を始められた事は何という恵みかと思います。
二○一一年と二○一三年に、ミクタムレコードからドイツ語で（平和、平安）を意味する〈FRIEDEN〉〈FRIEDEN Ⅱ〉（フリーデン）を発売させて頂きました。少しでもお役に立てればと思って制作した物が多くの所で用いられていることも、神様の大きな計らいと思っています。夫婦で礼拝に出席している越谷福音自由教会で、三橋先生ご夫妻のグリーフケアコンサートのお手伝いをさせて頂くことになり、色々体験した事がお役に立てればと思っています。これからも神様の平安と恵みを、二人で届けられたらと願っています。
村上信晴
目 次
第一楽章 讃美の中の愛を知って
音楽の才能を受け継ぐ
私の名前「信晴」はどこから
四歳からヴァイオリンを始めた
憧れの先生との出会い
忘れられぬ大切な二人
ヴィオラの音に魅せられて
これが神様を褒め称えることだった洗礼を受けるきっかけ
ユーオーディア（キリストの香り）の歩み
第二楽章 響き合うアンサンブルを求めて
いつも主にあって喜ぶ
二人のクリスチャンから受けたもの
滅びの道からの救い
人生の荒野を歩く時
最大限の恵みとは
静まりの中に命がある
「見よ、わたしは新しいことをする」
二人で新しい歌を
喪失の痛みを通して
第三楽章 ハーモニーに満ちた未来へ旅立って
安らぎを届けられる音楽家に
シュヴァイツァー博士のように
大きな神様の計らい
Duo Frieden の出発
人間の思いを超えて
平安を祈りながら
私たちの大きな役割
限りない祝福をいただいて
神様の平安を届けに行く
精一杯幸せに
すべてを守り導いて下さった主
共に歩いて行きたいと思った時
みこころを尋ね続ける旅
第四楽章 共に天を見上げて～あとがき～
著者について
村上信晴
1972 年 東京芸術大学卒業。
73 年 ハンガリー・リスト音楽院に留学。
75 年 ドイツ・ミュンヘン音楽大学に留学。
三鬼日雄、服部豊子、V. タートライ、B. レンツ各氏にヴァイオリンを、ヴィオラをゲオルグ. シュミット教授に師事。
80 年～83 年 アウグスブルク市立歌劇場オーケストラの団員。
83 年に帰国、東京シティフィルハーモニックオーケストラに入団。
83 年～ 2000 年まで、ヴィオラトップ奏者を勤める。
2000 年～2007 年 東京ヴィヴァルディ合奏団団員としても活動。
現在は、88 年結成以来のユーオーディア・アンサンブルの一員として、又、ヴィオラとピアノのDUO FRIEDEN で国内外で演奏活動をしている。
E-mail nobuharu2222@dj.pdx.ne.jp
村上理恵
国立音楽大学大学院修了。山本祐子、長峰和子、池澤幹男、高野輝
子の諸氏に師事。
スイス、シオンにて、F・W シュヌアー教授のマスターコース修了。
ダン・タイ・ソン、レモ・レモリ、ワディム・サハロフの各氏にもソロ、室内楽を学ぶ。
在京の数々のオーケストラとピアノ協奏曲を協演。
室内楽ピアニストとしても多くの優れた音楽家と共演を重ね、特に1999 年からの「ブラームスの室内楽シリーズ」は音楽誌上でも高く評価される。
ユーオーディアメンバーとして各地のチャペルコンサートで演奏。
尚美学園講師を経て98 年から聖徳大学講師として後進の指導にもあたっている。
ヴィオラとピアノのDUO FRIEDEN で各地で演奏活動をしている。
