目次
推薦辞
書評
著者による序文
第1章 代々の年を思え
T いにしえの日を覚え
U 代々の年を思え
V あなたの父に問え、彼はあなたに告げるであろう
長老たちに問え、彼らはあなたに語るであろう
第2章 神の救済経綸と創世記の系図
T 神の救済経綸
1 神の経綸としての救済史
2 救済史の内容と範囲
3 救済史の最高の峰、キリスト
U 神の救済史と系図
1 系図の救済史的意味
2 系図の形式と流れ
V 創世記の系図
1 創世記の分類
2 創世記に表れた10の系図
3 セフェルトーレドート(系図の本)
4 創世記の系図の研究方向
W 創世記の系図の年
1 聖書の無誤性について
2 創世記5章と11章の系図の年
3 年代計算の基準点
第3章 カイン系列の系図
T カインの後裔たち
カイン/エノク/イラデ/メホヤエル/メトサエル/レメク
U カインの側に立つ罪悪の後裔たち
1 ニムロデとバベルの塔建築の後裔たち
2 イシマエルとエサウ
第4章 セツ系列の系図
解説1・族長たちの年代記
解説2・20 代族長たちの代々の年の概要
T アダムからノアまでの系図
アダム/セツ/エノス/カイナン/マハラレル/ヤレド/
エノク/メトセラ/レメク/ノア
解説3・ノアが箱舟を造った期間
解説4・創世記6章3節に書かれた「120年」の意味
U セムからアブラハムまでの系図
セム/アルパクサデ/シラ/エベル/ペレグ/リウ/
セルグ/ナホル/テラ/アブラハム
解説5・「カイナン」をどう見るか?
第5章 新しい救いの御わざ
T カイン系列とセツ系列の系図の違い
U 分離の歴史
1 ノア以後の族長たちの分離の歴史
2 アブラハムの分離の御わざ
V 救済史的立場から見たアブラハム
結 論
訳者あとがき
推薦辞
本書を通して、聖書が伝えようとするメッセージが歴史的事実として心に伝わってきます。他の著作では詳しく知ることが出来ないものを知ることになるでしょう。神のことばである聖書の学びが楽しくなり、生き生きとしてきます。信仰が知識としてだけではなく、生活と実践となってきます。信仰生活が口先だけではなく、行いの伴った日常生活となります。…本書の特徴は、あの有名な説教者F・B・マイヤー師の著書のように、深い霊性と豊かな聖書知識に基づく解説にあります。
――堀内顕博士 日本福音自由教会協議会、グレース宣教会代表牧師
朴・アブラハム博士は、驚くほどヘブライ語の原語に精通しています。彼の、その卓越した言語分析能力が本書の中で遺憾なく発揮されています。…また、著者は、神の救済史的経綸の核心を探る為に、聖書の系図を徹底的に研究しています。そして、いよいよ神の救済史がイエス・キリストの御わざによって完全に成就される事までを明白にしました。
――Dr. Frank A. James III, PhD, DPhil リフォームド神学大学院総長、歴史神学教授
著者の持つ膨大な聖書知識とその理解の深さは比肩するものがないほど深遠です。著者の頭の中には、聖書全体の膨大な文章がすべて索引化されていると言っても良いでしょう。…更に興味深い事に、筆者は各族長たちの名前をすべてその原語から解釈し、それらがどうその時代の背景や聖書の文脈に直結されるのかを明らかにしています。まさに、その妙味は圧巻です。
――閔庚培/ミン・キョンベ教授 現延世大学名誉教授、白石大学席座教授
『創世記の系図』という題名の著書を執筆され、…大事をみごと成し遂げる事が出来たのは、まさに朴潤植牧師の神に対する熱望と、数百回にも及ぶ聖書通読の結実であると思います。…一般の信徒が読んで理解出来るように、聖書の記述と照らし合わせながら、その疑問に対する見解を明確に示しています。…その意味でも朴潤植牧師が行った奥深い聖書研究は素晴らしい成果をもたらしたと言えるでしょう。
――林太得/イム・テドク牧師 イエス教長老会合同前総会長、大邱大明教会元老牧師
序論から最終章までの内容を充分吟味した結果、師が創世記の系図を救済史的な観点から正確に捉えているという事実を確認する事が出来ました。それだけではなく、著者が、この本の殆どを神の御言葉(聖句)によって綴っている事に驚きを隠せませんでした。これは著者が如何に聖書を深く研究し、知り尽くしているかを確に示すものです。今、私が切に願うことはただ一つ、神学者、教職者、神学生、信徒、すべてこの本に接する人々が、神の大いなる救贖の恩寵に感謝して、神に栄光を帰する事です。そのために、私は大いに喜んで本書を推薦したいと思います。
――超榮Y/チョ・ヨンヨプ博士 契約神学大学院教授
この著書を読んで、新鮮な衝撃と共に驚きを禁じえませんでした。それは、朴潤植牧師が80歳を超えた高齢にも関わらず、その鋭い洞察力と精力的な探究心が私の想像をはるかに超えるものであったからです。国内外に、創世記の系図を研究のテーマにした書籍は数多く出版されていますが、本書は様々な意味で類を見ないものであり、この分野に於けるパイオニアであると言っても過言ではありません。
――車榮倍/チャ・ヨンベ博士 前総神大学総長